風営法の改正によって急増したデリヘルのサービス内容と現状

デリヘルが生まれたきっかけは、1998年の風営法の改正

意外に聞こえるかもしれませんが、デリヘル、ホテヘルといったデリバリー型、無店舗型性風俗の営業は、少し前まで合法的なものではなかったのです。無店舗型性風俗が届出対象となったのは、1998年の風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下、風営法)の改正によってです。

これを機に無店舗型性風俗店が、爆発的に増え、性風俗業界に大きな変革をもたらしました。無店舗型であっても事務所は必要ですが、サービスを提供するための施設を整えた固定店舗が不要となったことで、開業資金、運営費は格段に下がりました。これによって、参入障壁も下がり、これまで性風俗業界に無縁だった異業種、さらにはサラリーマンですら、デリヘル店を開業できるようになったのです。

性風俗業界の65%を占めるデリヘルのプレイ内容とは?

『日本の風俗嬢』を執筆した中村淳彦氏によると、日本の風俗店は、1万3千店ほど。このうちデリヘルが65%を占めるそうです。いかにデリヘル店の数が、突出しているのかがわかります。では、そんなデリヘルのサービスは、どんなものでしょう。内容は、店舗型のファッションヘルスと変わりはありませんが、人目を忍んで店舗に出向かないでいいというメリットは、お客にとってもデリヘル嬢にとっても大きいなものでしょう。

デリヘルの基本的なサービスは、軽いキスから互いの舌を絡め、吸い合う“ディープキス”、唇で身体を愛撫する“全身リップ”、互いの性器を舐め合う“69(シックスナイン)”、睾丸を舐める“玉舐め”、デリヘル嬢の股間に男性器を挟んでこすり合わせ、疑似セックスを行う“素股”、口に男性器を含んだり、唇で刺激する“フェラチオ”、手で男性器を上下に刺激する“手コキ”、男性客がデリヘル嬢の性器を指で刺激する“指入れ”などです。

このほか、お店やコンパニオンによってオプションプレイがあります。よく知られるオプションは、デリヘル嬢にパンティストッキングを履いてもらい、破るなどのプレイを行う“パンスト破り”、デリヘル嬢がプレイ中に履き、愛液が付いたままのパンティーをもらう“パンティ持ち帰り”、“ローター”や“バイブ”といったアダルトグッズの使用、大きな振動で女性器を刺激する“電動マッサージ(電マ)”、デリヘル嬢がお客の前でオナニーを見せる“オナニー鑑賞”、精液を飲み込む“ごっくん”、お客が射精するとき顔にかける“顔面発射(顔射)”、デリヘル嬢がお客の前で放尿する“聖水”、男性器をデリヘル嬢の肛門に挿入する“アナルファック(Anal Fuck:AF)”などがあります。

誰でも開業できるデリヘルは、誰でも続けられる仕事ではない

1998年の風営法の改正をきっかけに急増したデリヘル店は、今や供給過多であり、長引く不況もあいまって、撤退する業者が後を絶ちません。極端に言えば誰でもデリヘル店を開業できるようになりましたが、その経営は、一朝一夕でできるものではなく、持続的に営業を続けられる店舗は、ごくわずかの厳しい世界なのです。